​こどもの食生活を見つめ直す

いま、こどもの体に起こっていること・・・

「小児メタボ」って本当??

~ 子どもの食生活を見つめなおす ~

・・・子どもたちの健康と明るい未来のために・・・

 

*いま、子どもの体に起こっていること・・・「小児メタボ」って本当??

近年、子どもにも生活習慣病が増えているってご存知ですか? 文部科学省の学校保健調査によると、この30年で肥満傾向の子どもは2~3倍に増えており、特に15歳男子、12歳女子において最も高い肥満出現率が示されています。それらは小児メタボリックシンドローム予備軍とされ、将来成人した時に糖尿病、高血圧、動脈硬化などのリスクが高まることがわかっています。

ここで、ちょっと難しい話になりますが、「小児メタボ」には、細かい診断基準が設定されているようです。

•お腹まわり(中学生80cm以上、小学生75cm以上ないし腹囲÷身長が0.5以上)

•中性脂肪が120mg/dL以上

•収縮時血圧125mmHg以上ないし拡張期血圧70mmHg以上

•空腹時血糖100mg/dL以上

※①を満たした上で、以下②~④のうち2つ以上を含む場合「小児メタボ」と診断されます。

では、このような背景にはいったい何が隠れているのでしょうか?

*朝ごはんを食べない子どもが急増、そのワケは…?

大きな原因のひとつとして、生活リズムの変化があげられます。「幼児健康度調査」によると、「夜10時以降に就寝する割合」は2歳児:59%、3歳児:52%といずれも半数を超えており、10年前の調査と比べると約2倍に増加しています。(2歳児29%、3歳児22%)

これは年齢が上がれば上がるほど、夜型になる傾向があります。

さらに注目したいのが夕食時間です。夜8時以降に食事をする小中学生が約7%、(約10年前は2%弱)となっています。

つまり、生活リズムが夜型になり大人と同じようなリズムで生活している子どもが増えていることがわかります。それらの結果、朝ごはんを食べない(食べられない)子どもが急増しています。特に変化の多くみられる年代は、15歳~18歳で、この時期は塾や部活動など親の目の離れた時間が増えてくることに関連しています。また、朝ごはんを食べない子どもは肥満になりやすいとの報告もあります。そして、その子どもたちは「集中力がない」「やる気が出ない」さらには「イライラや頭痛」などの不定愁訴が多くみられるといわれており、最近の報告では、朝ごはんを食べない子どもは学校の給食もあまり食べないとの報告もあります。

そのようなエネルギー不足の状況では、「集中力が続かない」、「体が動かない」のは当たり前ではないでしょうか?そして、学校でもあまりご飯を食べられなかった子どもたちは、夕食まで我慢できずに「間食」をします。すると今度は夕食の時間にお腹がいっぱいで食べられず、夜遅くにお腹がすき夜食を食べるという「負の連鎖」ができてしまいます。

私達、大人もこれではいけないと頭では理解しているはずです。

また、これらを改善しようとせずに、将来の子どもたちの明るい未来は切り開いていけるのでしょうか?

それぞれ家庭の状況や、タイムスケジュールの都合などを考えると完璧な改善策は難しいと思われますが、無理のないところから少しずつ始めるのが良いと思います。たとえば、塾に行く前に少し食事をとり、帰宅後に家族と一緒に少し食事をとるのもよいでしょう。まずは朝起きた時にお腹が空いている状態になるようにすることから心がけてみましょう。

 

*それでは、「何を食べる?」…「ご飯」が食事の基本

ヒトという動物にとって最も大切なエネルギー源は「糖質」です。長寿国日本においてその糖質の中心となってきたのはいうまでもなく「米」=「ご飯」です。最近では和食のすばらしさは世界で認められています。

私たちが何かを勉強したり、考えたりするときに働いているのは「脳」です。この脳は体重の2%程度しかないにも関わらず、全エネルギーの約20%を消費すると言われています。そのエネルギー源であるご飯は消化吸収が遅いのが特徴です。ゆっくりと血糖値を上昇させ、ゆるやかに落ちていきます。つまりご飯は即効性はありませんが、「腹もちがよい」と言えます。そして、近年、食品添加物など「食の安全性」が注目される中、「米」こそが無添加なのです。ちなみに、収集したデータでは、朝食は約7割の家庭でパンが多く、お昼は約6割が麺類が多い。という調査結果になっています。みなさんいかがでしょうか?

今、「食育」そのものが見なおされています。このように現代社会における子どもの食生活の変化は、その子自身の成長発育に大きな変化をきたしています。

私達大人が、少しでもそれを意識し、できる限り手助けをしていくことは、これからの日本の未来を明るくするものだと思っています。

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